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な”と言われるような面が我々ボランティアの側にないかという問題もあるのです。
例えば、連絡事項があってボランティア団体に連絡しても、ボランティア活動へ熱心な方は家内ではなくてほとんど家外ですから、何回電話してもつかまらない。事務所も持っていないので連絡もつかないというようなボランティア団体を役所としては相手にできません。その辺りを一体全体どうしていくのか。これからボランティア社会にしようとか、自給体と一緒にボランティアがいい世の中をつくっていこうという時に、ボランティア側としても反省しなければならない問題はたくさんあるのではないかと思います。岩崎部長にその辺をまとめてお答え願いたいと思います。

 

●行政は「ボランティア社会」形成のために環境設備を

 

岩崎いろいろと実情をお聞かせいただきましてありがとうございました。正直申しまして、まだまだボランティア社会というのが本物になっていないと言えるのではないかと思います。これは行政にとりましても、まだボランティア活動を取り巻く環境の整備ができていないと思いますので、お気にさわることや、ご不便をお感じになることや、腹の立つこと尊いろいろおありになるかと思います。行政といたしましても、ボランティア社会をつくるための環境整備というものを図っていかなければいけないと思います。
確かに、ボランティアをやっていらっしゃる方の話を聞きますと「情報が足りない」「資金がない」「コーディネーターがいない」「研修をしてほしいがどうしたらよいか」といろいろなお話がございます。正直申しましてこれからでございますので、どうぞそういう時に先頭になってボランティアの皆さんを引っ張っていっていただくような活動、それも行政とともにやっていただきたいと考えております。
それから、官・民・学とおっしゃいましたが、本当に市民と共にボランティア社会をつくっていこうということで連絡協議会のようなものをつくったらどうかなと思います。今までやってこられたボランティア団体の方々ともいろいろ話し合いをしながら、企業、市民、それからボランティアの団体の皆さんでボランティア活動を1つの核としたような新たな社会システムというものをみんなで考えていこうと、これが今日の趣旨ではないかと思うのですが、そのように私どもは考えております。ぜひ今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

田中 ありがとうございました。聞くところによりますと、2年後に「総合サポートセンター(仮称)」をお作りになるようですし、それはボランティアを促進しようということがテーマになっており、全国的にも非常に新しい試みだと思います。このように理解のある部長がいらっしゃいます。どんどん意見を反映させればよくなるのではないかと思います。
最後にアナ・ミヤレスさんに岡山のボランティアの皆さんに対してのメッセージをいただいて終わりにしたいと思います。

 

 

 

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